変化に強い人を継続的に育てていくためには、日々の仕事の仕方自体を工夫していかなければなりません、中でも特に二つのことを押さえておくべきと考えています。
まず一つは「スキルを固定化させ過ぎないこと」です。分野を絞って仕事をすると、上達はしやすいでしょう。最初のうちはそれがいいかもしれません。しかしずっと同じ仕事ばかりをしていると、楽な領域で働くことに馴れ、仕事がルーチンになり、応用力がなくなっていきます。そして市場や価値が変化したときに行き詰まります。
それを避けるため、得意分野の軸足は持ちながらも、時々周辺領域にも触れるような働き方をすることが望ましいと考えています。本来の主体業務でない仕事を経験することです。三協運輸サービスでは本来の職種ではない仕事に触れる機会を設けています。
もう一つは「日常業務の中の普遍的なスキルを見つけ出すこと」です。普遍的なスキルとは、ソフトスキルやポータブルスキルなどとも呼ばれるもので、論理的思考、課題解決能力、マーケティング、コミュニケーション力、文章力、リーダーシップといった、職種に関わらず必要とされるスキルです。
あらゆる仕事の中で身に付けることができるものです。しかしその一方、どんな仕事をしていても、そのことを意識していないと身に付きにくいものでもあります。
このように日頃から普遍的スキルを意識できるよう、働き方の工夫を行っています。